一歩の写真散歩

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2012年 04月 16日

ひっそりと海を望む

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港の見える丘公園の海に向かって左手にあるフランス山地区にひっそりとたたずむ
小さな母子像です。

1977年、厚木基地を離陸した米軍艦載機が市郊外の住宅地に墜落し犠牲となった
三歳と一歳の男の子そして母親がモデルの像です。

生前に子ども達が海を見ることを望んでいたことから遺族が市に寄贈しこの高台に
設置されたもので「愛の母子像」(山本正道作)と刻まれています。

この像の由来の碑文はさまざまな理由から永らく設置できず事故から29年、像設置
から21年を要したそうです。

息子達の死が母親に告げられたのは事故後1年経ってからのことでした。
母親は息子達が亡くなって4年後に重度の火傷の治療を繰り返しながら精神的にも
病んで亡くなったそうです。やるせなく実に悲しい話ですね。

内陸の街だったせいか、あるいはまだ幼く海に連れていったことがなかった
のか我が子らにしてあげたかったことが慈しみと共に伝わってきました。

by ippoippoiku | 2012-04-16 00:24 | 横浜-2 | Comments(2)
Commented by y-Sharaku at 2012-04-27 22:31
この母子像私もフランス山へ行くと目にしていますが、何か撮影するのをためらいます(数度撮ってはいますが)。
やはりこの母子像に纏わる色々な思いが伝わるからでしょうか・・・
あえてモノクロで撮影するとその辺のリアリティが薄まるのか(自分としてかもとれませんが)これはこれでいい感じの画像です。
今度の写真展に出されてもいい作品です。
Commented by ippoippoiku at 2012-04-28 01:58
Sharakuさん、この母子像の背景には痛ましい事故であった
ことと、根深い基地問題が絡んでいるので私もアップするのを少しためらいました。
政治的意図はまったくなく小さなブロンズ像に託された御遺族の思いを多少なりとも伝えられればと思いました。
今の普天間の問題にも連なる安全保障に関わる国の事情はさておき一市民に起きた
そんな秘められた事実をニュートラルな気持ちで感じて頂くにはモノクロームかなと思いました。



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