一歩の写真散歩

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2013年 05月 12日

洋上の街 寄港 rev.1

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見学船が山下公園の岸壁を離れて10分、洋上の街と呼ばれるそのメガシップは貨物船と倉庫の屋根越しに突然現れました。

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その名は、"Voyager of the seas" 13.7万トンの巨大客船は、種々の制限で2009.2010年寄港のQueen Mary2 (QM2)に続き
貨物埠頭に繋船されました。全長311m、全幅48m、高さが63mありボリューム感があります。
比較するものが写ってませんが、近づくと大きなマンションを見上げている様な錯覚に陥ります。今にもベランダに奥さんが洗濯物干しに出てきそうな...^^


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白い船体にブルーのストライプ、黄色のテンダー・救命ボートカバー、ライトグリーンの上部窓と配色のセンスも良くグラマラスながら美しい船です。
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2010年に寄港した時、同じ場所で撮影したQM2です。14.8万トン、全長345mでボイジャーよりやや大きめです。
船会社のコンセプトや伝統の違いはありますが、どちらも魅力的な船ですね。

女王の名を船名とし貴婦人の趣のあるQM2と冒険的で挑戦的なヤングレディーの感のあるボイジャーといったところでしょうか。しかし
2004年就航のQM2に対しボイジャーは1999年ですからお姉さんなんですけどね。^^

時間軸で見ればこれから船齢を重ねた時、どちらの魅力が色褪せないかといったら、デザイン的にトラディショナルなQM2に軍配が上がる
のではないでしょうか。あくまで個人的な意見ですが。^^
2009年寄港時、QM2に見学乗船できたのですが内装材の質感をはじめインテリアが他と一線を隔している様に感じました。

ボイジャーは写真でしか内部を見たことがありませんが、何層かを吹き抜けたショッピングモール、劇場、プールは当然としてアイススケート
リンクまで備えており洋上の街とは言い得て妙だと思いました。どちらも魅力的な船であることは確かです。

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出港は大黒海釣り公園から撮りました。それにしてもでかいです。取材ヘリが、へばりついて撮影してましたが、まるで巨像にまとわりつく
ハエか蚊の様です。^^ ヘリの大きさとデッキの人影からその巨大さがお解かりになるかと思います。
ボイジャーの船首にはへリパッドもあるので航海中の急病人にも対応できそうです。

クルーズ価格の安価な外国船が、急成長するアジアをターゲットに押し寄せてきており我が国の乗船客も増え年齢層も若くなってきています。
世界一周の様なロングクルーズは金銭的にも時間的にも無理だけど10日前後ならば現役世代でも可能になってきました。
エコノミーの満席の飛行機で行き、時差ボケのまま欲張って観光地を巡り疲れ切って帰国した翌日から仕事といった旅とは違うものを求める
あるいはできる時代に我が国もなりつつあるのでしょう。

客船の世界はまさに第二の黒船到来の様相です。国内船会社も戦略の変更が急務と思われます。
だだ、メガシップが我が国に適するかは別です。カジノを持つことで低価格が可能な外国船に対抗する手立てが無い現状では船会社も
経営上、そんな愚行を冒すとも思えません。客船ファンとしては飛鳥Ⅱを超える日本船籍の大型客船を見たいのは山々ですが...。

過日、船会社の方が話されてましたが、2万トンクラスで地方港や離島での着岸のハードルを低くした新造船の計画もあるようです。
どちらかと言うと私もその方が我が国に適している様に思います。多少割高でも上質なクルーズを好む客層は常にあると思います。嗜好や年齢
そして懐具合で自由に選べたらと思います。
安いのは魅力ですが、行きたくもない隣国に寄港しないと成り立たない外国船のクルーズはどうも...まして友好的でない国には。^^ 

もちろん大型外国船の受入れを促進する手立てと所有が難しいならば我が国が得意とする建造技術で新造船の受注に注力するのも
クルーズ新時代の潮流に乗ることかと思います。
ちなみに現在、世界最大の客船"オアシス・オブ・ザ・シーズ"22.5万トンの建造費は1350億円だったとか。高度な造船技術がありながら我が国で建造しないのは残念ですね。


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航路に入り速力を増して遠ざかって行きます。次の日本寄港は9月に東京大井埠頭が予定されています。東京もレインボーブリッジをくぐれない
というハンディがありますが、やはりメガシティ東京が優先されるのでしょうか、残念ですね。

5万トンクラスの客船1隻の入港による経済効果は約2億円とのことです。昨年の横浜入港客船は115隻で日本一なのですが、今後も外国船の
カジュアル化、大型化が進むと予想されます。横浜の経済、観光資源としても客船は欠かせません。
時期を逸せずにベイブリッジをくぐらなくて済む新たな大型客船施設の整備が望まれます。


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撮影を切り上げる時、お見かけしました。いい光景だったので後ろから失礼しました。潮風に吹かれてきっといい時間が過ごせたこと
でしょう。このご夫婦の人生行路にもBon Voyage!


by ippoippoiku | 2013-05-12 18:32 | 港・船 | Comments(2)
Commented by y-Sharaku at 2013-05-14 00:23
一歩さん、今晩は。
当日はお疲れ様でした。
天気には恵まれ入港時から出港まで白い船体が映えた画像が撮れましたね。
ローズからお見送りクルーズも先ず先ずの場所とりで出港していくボイジャーが綺麗に撮れました。
取材用のヘリはずっと上空をし飛び回っていて煩かったです。
有料のシャトルとルージュのお見送りクルーズも良い位置で待っていた感じです。
Commented by ippoippoiku at 2013-05-14 07:06
Sharakuさん、おはようございます。
出港時間も早めだったのでクリアな写真が撮れましたね。
大黒も平日にも関わらず多かったです。シンボルタワーも望遠
で見たら鈴なりの人でした。
大黒から撮っているとそのマリーンルージュがボイジャーに
被ってなかなか離れないので早くどいてくれ~って言いながら
撮ってました。^^


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