一歩の写真散歩

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2013年 01月 29日

二人の写真家

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スナップ写真が中心の自分にとって報道写真、とりわけ戦場写真からどんな得るものがあるのか解らないままに著名な写真家の写真展が開催されているので行ってきました。
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2012/capataro/

"ロバート・キャパ"の名は、スペイン内戦で撮影された代表作「崩れ落ちる兵士」で知られていますが実名ではなく二人の写真家が創り出した架空の人物だったことを今回初めて知りました。
言うなれば二人は藤子不二雄氏に近い関係ですね。

その二人とはハンガリー人の"アンドレ・フリードマン"と女性でドイツ人の"ゲルダ・タロー"です。
活動初期の作品は共同での撮影なのでどちらの手によるものなのか不明なものも多いのですが二人は公私にわたりパートナーだった様です。

しかし、タローは27歳で、フリードマンは41歳の若さでそれぞれ別の戦場で亡くなっています。
今回の写真展は、どちらかというと先に亡くなってフリードマンの影に隠れてしまった感のある女性初の報道写真家でもあるタローの存在に重きを置いている様に感じました。

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美術館に隣接して先般のテロ事件で犠牲者の出たエンジニアリング会社があります。
犠牲となられた同業者の冥福を祈った後に300点に及ぶ戦場の生々しい写真を一度に目にしたせいか形容し難い疲労感を覚えました。

事件直後、"世界がひとつなのはディズニーランドの中だけの話"と表現した全国紙のコラムがありました。

残念ながらキャパが活躍した時代からさほど変わっていない国際社会の歴然とした現実を改めて思い知らされた一日でした。


by ippoippoiku | 2013-01-29 16:53 | human | Comments(4)